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愛之助が意気込みを語りました~7月国立劇場歌舞伎鑑賞教室『毛抜』
7月国立劇場歌舞伎鑑賞教室では、歌舞伎十八番『 毛抜(けぬき)』が上演されます。今回は、家の芸である粂寺弾正役で風格ある大きな舞台を見せてきた市川團十郎による監修。弾正には、近年立役の大役にいどみ進境目ざましい片岡愛之助が初役で挑戦します。公演に先立ち記者会見が行われ愛之助が意気込みを語りました。
片岡愛之助
粂寺弾正役を初役で勤めさせていただきます。『毛抜』は歌舞伎十八番ですので、今回、成田屋のおじ様(市川團十郎)に監修していただきます。歌舞伎十八番は"のびのびと演じる"ことが大切です。直線的にゆっくり大きくする方が"歌舞伎十八番らしく"なり、逆に頑張って力んでしまうと、小さくなってしまうようです。舞台では父(片岡秀太郎)をはじめ大先輩方がご一緒して下さいますので、皆様の胸と力をお借りして、しっかりと勤めたいと思います。
粂寺弾正:片岡愛之助
『毛抜』は小野家に起きる奇妙な事件を解決していく"謎解き"のような物語です。そこに出てくるこの粂寺弾正というキャラクターがとても強烈で、着ている物や格好も目立ちますし、行動も面白い・・・女の人を口説いてみたり、男の人を口説いてみたり(笑)。大きな毛抜きが出てきて動き回る、そんな不思議な事件を皆さんと一緒に謎解きしていく、「名探偵コナン」のような粂寺弾正にしたいと思っています。
歌舞伎鑑賞教室は、初めて歌舞伎をご覧になられる方も多いので、この『毛抜』という演目はぴったりではないでしょうか。もしつまらないと感じてしまったら、もう一生歌舞伎にいらしてくださらないのでは…というプレッシャーもございます。観ていただいたお客様全員に「面白かった」「良かった」「もっと違うお芝居を観たいな」と思っていただけるように張り切って勤めたいと思います。