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勘九郎、七之助、中車、扇雀が意気込みを披露~第三十五回「四国こんぴら歌舞伎大芝居」


 香川県琴平町の金丸座にて、4月6日から 第三十五回「四国こんぴら歌舞伎大芝居」が始まります。
 公演に先立ち、中村勘九郎中村七之助市川中車中村扇雀が意気込みを披露しました。

【中村勘九郎】
 今回10年ぶりに「こんぴら歌舞伎」に出られること、とても嬉しく思います。10年ぶりと聞いて、そんなに経つのかと思いました。10年前の25回開催のとき、父(十八代目中村勘三郎)が千穐楽に「必ず30周年も来るからね」と…それが実現できなかったのが、今でも悔しく、そして寂しく思います。父への恩返しという思いも込めて、良い芝居にしなくてはいけないという気持ちでいっぱいです。
 10年の間に、襲名もし、結婚もして、子どもも2人できました。少しでも大きくなった姿を皆様にみせられたらいいなと思いますし、扇雀さんをはじめ、中村座の気心の知れたメンバー、そして中車さんと一緒に芝居をするのは初めてですから、とても嬉しく思います。熱い魂を持っている人たちばかりなので、その魂に引っ張ってもらいながら、一生懸命やりたいと思います。


【中村七之助】
 父が20代後半の頃、金丸座をみて「魂を吹き込まなくちゃいけない」という思いから始まった「こんぴら歌舞伎」。中村吉右衛門のおじ様と、澤村藤十郎のおじ様と3人で突き進んで公演を成功させた熱量…当時の楽しかった光景が目に浮かびます。
 その3人の情熱、琴平の皆様の情熱、そして35年間やり続けてこられた諸先輩方の努力や愛を胸に、35周年という記念のこの「こんぴら歌舞伎」に出演いたします。一生懸命勤め、そして楽しい一ヶ月にできるように、努力していきたいと思います。


【市川中車】
 「こんぴら歌舞伎」は3年ぶり2度目の出演となります。前回もご一緒させていただいた扇雀のお兄様、中村屋のご兄弟お二人と、こうして会見の席に並び、改めて強く勘三郎さんの存在を感じます。
 思えば私が初めて歌舞伎の舞台に立った時に、なにより勇気づけていただいたのが勘三郎さんでした。今回35回目にあたり、勘九郎さん、七之助さんと同じ舞台に立たせていただき、『義経千本桜』のすし屋では、勘九郎さん演じるいがみの権太の父親をやらしていただきます。勘九郎さんと親子になるという、その立ち位置も含めて、勘三郎さんが「命がけでやれ」とおっしゃられている気がします。心を込めて演じさせていただきます。


【中村扇雀】
 金丸座は、「もし、お芝居の神様がいたら、この劇場に降りてきているのではないか」という錯覚に陥るような劇場です。お客様が目の前にいて、そこで必死になってやるとすごく良い反応をしてくださって、ちょっと自分がうまくなったんじゃないかと錯覚する部分もあって…お芝居の原点はこういう感覚で、先人たちは歌舞伎を創ってきたのではないかということを思い出させてくれる劇場です。それを教えてくれたのも勘三郎の兄さんであり、その魂が宿って役者としてひとつづつ成長させていただける劇場だと思います。
 私は3年ぶりですが、本当は毎年参加したいくらいですし、琴平の街のみなさんも暖かく迎えてくださいますので、私もいまから楽しみです。