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公文協「東コース 松竹大歌舞伎」製作発表で白鸚・幸四郎が意気込みを披露


 公文協主催の巡業公演「 東コース 松竹大歌舞伎 二代目松本白鸚・十代目松本幸四郎襲名披露」(6月30日~7月31日)が上演されます。都内にて製作発表が行われ、松本白鸚松本幸四郎が公演への意気込みを語りました。

【松本白鸚】
 4月の巡業では各地で大変喜んでいただきました。7月も、ところによっては一回限りのお目見得でございますので、全身全霊をこめて、一期一会の舞台をお目にかけたいと思います。

 『引窓』の濡髪は殺人を犯したお相撲さんの役、今から考えますとシュールな感じがしますが、私はひとつ間違うと人間はこうなると思います。心の中の揺れ動き、生きていくといろいろなことがありますので、そういう心情を加味しながら、当時の遊郭、相撲、芝居の世界の人間という事も忘れずに、趣のある濡髪を演じたいと思っています。

 7月はおそらく暑さは大変だと思いますが、47都道府県を廻らしていただくと本当に一回一回が勝負ですから、4月の巡業もそういう気持ちで一回一回舞台を勤めさせていただきました。そうなると暑さも寒さもあまり関係なくなってきます。暑さも寒さも楽しみにして、一回一回見に来てくださるお客様に喜んでいただけるようにつとめさせていただきます。


【松本幸四郎】
 今回の巡業公演、襲名披露興行としてつとめさせていただきます。その場をいただいたことに対して感謝を申し上げます。口上も含め、すべての演目に出ています。自分で自分を祝っているようなところもありますが(笑)、我々の“はじめの一歩”を多くの方に見ていただきたい、また一日一日の公演ですので、その一日の公演で歌舞伎に興味を持っていただく、大事な責任を担っている興行ととらえています。
 4月の巡業では、ご当地のものを自分が知るためにも、幕間のイヤホンガイドでご当地のクイズをやらせていただきました。今回もやらせていただきます。4月の成績は11勝27敗の惨敗だったので(笑)、今度は勝ち越せるようにがんばりたいと思います。

 『かさね』は歌舞伎でないと表せない演目ではないかと思います。どろどろした話ではあるのですが、清元という音楽で進められる舞踊劇に演出されたこと、歌舞伎の得意技でもある視覚的な美しさ、悪をも魅力に感じる部分がふんだんに、しかも洗練されて作り上げられた作品ではないかと思います。(市川)猿之助さんとコンビといわれるようなものをめざしてつとめたいと思います。
 『引窓』は私自身も大好きな演目で、ゆかりのある役で襲名披露をさせていただくのは本当にありがたいです。十次兵衛のような役ができるようになりたいというのが目標だと思っています。これまで何度か演じましたが、このドラマチックな役をなりきって演じることを目標にしたいと思います。

 どちらもとてもドラマがある演目ですので、ストーリーを追うのも芝居の見方だと思いますが、それだけでなく何かを探しに来る感覚で観ていただけると、楽しさをわかって、感じていただけると思います。衣裳、鬘、化粧、生で聞こえる音楽、女方など、歌舞伎にはいろいろな楽しみ方があります。今はどこもナビ社会かもしれませんが、逆にナビをしないというのが私の紹介のしかただと思います。何かを探しに来るような感覚で観ると、自分の興味のあるものが絶対にあると思います。
 また、今回は最初に口上がつきますので、口上で出演する我々を紹介させていただいてからお芝居を見ていただくという順番ですので、安心して楽しんでいただけるようなおもてなしをさせていただきたいと思います。