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白鸚、幸四郎が意気込みを披露~第三十六回「四国こんぴら歌舞伎大芝居」


 香川県琴平町の金丸座にて、4月11日から 第三十六回「四国こんぴら歌舞伎大芝居」が始まります。
 公演に先立ち製作発表記者会見が行われ、松本白鸚松本幸四郎が意気込みを披露しました。

【松本白鸚】
一昨年1月の歌舞伎座から始まった高麗屋襲名披露も、金丸座での公演が最後となります。琴平の葉桜の中で無事に千穐楽が迎えられれば、本当に嬉しいことです。

準備期間から足掛け4年で、幸四郎も段々と立派に、大きくなってくれたと思います。最後の襲名興行をしっかり勤めていただきたいと思います。今回は『法界坊』に『義賢最期』と初役に挑戦します。そういう姿を嬉しく思うとともに、とにかく負けたくない、“何くそ”という気持ちにさせられます。
白鸚になって“アディショナルタイム人生”と言ったこともありましたが、実際そんなことはなく、70歳を過ぎての初めてのお役や、数十年ぶりというお役もやらせていただきました。つくづく白鸚になってよかったと思います。

『三番叟』の翁は歌舞伎座の開場式でも、御園座の柿落しでも、舞わせていただきました。こうして最後の襲名披露興行で舞わせていただけるのは感無量です。無事に千穐楽を迎えられるように、そして4年越しの高麗屋襲名へのお礼の心で翁を舞いたいと思います。


【松本幸四郎】
6年前の前回は『女殺油地獄』を演じ、9年前は『鯉つかみ(湧昇水鯉滝)』を復活した想い出の金丸座で、襲名披露ができて幸せです。
父がよく「三代襲名は奇跡だ」と言っていましたが、それが少しわかったような気がしています。その奇跡が実現するのは、この金丸座が千穐楽を迎えたときです。新たなスタートという思いも込めながら、精一杯舞台を勤めます。

『隅田川続俤(法界坊)』は小学校の頃に、父に釣鐘の絵をかいてもらい、廊下を花道に見立てて遊んだ思い出があります。少し不思議なお芝居で、“まじめに面白いことをやる”に徹したいと思います。「双面」で押戻しが出るのは珍しいことです。そのお役を父が勤めてくれるのも嬉しく思います。
また『源平布引滝(義賢最期)』の木曽先生義賢は憧れていたお役で、そのすばらしさを自分の身体を通して皆様に知っていただくことができれば、そして再びこの役が早く演じられるように勤めたいと思います。

金丸座のコンパクトさを活かして、どうお客様に近く見えるか、どう驚かすことができるかを考えています。江戸時代にいるような感覚、そして歌舞伎見物の空気感を楽しんでもらえればと思います。