尾上丑之助初舞台に、宮崎駿監督の描く「祝幕」が登場!

2019.04.12 発表・会見

 新元号「令和」元年を迎え、歌舞伎座では明治期の名優・九代目市川團十郎と五代目尾上菊五郎の功績を讃える恒例の「 團菊祭五月大歌舞伎」を5月3日~27日まで上演します。また、夜の部『絵本牛若丸』では、尾上菊之助の長男・寺嶋和史が七代目尾上丑之助を名のり初舞台を勤めます。
 今回、七代目丑之助の初舞台を寿ぐ特別な「祝幕」を、日本アニメーションの巨匠、スタジオジブリの宮崎駿監督が描く事になり、発表会見で菊之助が喜びを語りました。

【(株)スタジオジブリ 代表取締役プロデューサー 鈴木敏夫】
 まさか、菊之助さんのご子息の祝幕をする仕事をいただくとは想像もしておりませんでしたが、これも、12月に『 風の谷のナウシカ』を新橋演舞場で上演するご縁だと喜んでおります。
 牛若丸を描くということで、やはり弁慶がいないと様にならない。また象徴として五條大橋や七つ道具も描かなくてはと・・・このような作品となりました。和史君は、この牛若丸に似て、本当に可愛く元気で活発。これから様々な事を経験していくと思いますが、本当に良い機会になればと願っています。

【尾上菊之助】
 私も和史も大のジブリファンでございまして、こうして祝幕を宮崎監督に描いていただき、音羽屋にとっても和史にとっても、本当に果報な事です。先生の躍動感が込められた作品ですので、この力をお借りして、和史も元気で溌剌とした初舞台をさせていただきたいと思っています。
 せっかく祝幕に弁慶を描いていただいたのですから、ここは“弁慶が出なくては”と、今回急遽『絵本牛若丸』で私が弁慶を演じる事になりました(笑)。
 原画は公演期間中、歌舞伎座のロビーに展示する予定です。「令和」初の團菊祭、魅力的な演目とともに、祝幕にも注目して見ていただければと思っております。