「あげざらい」を開催しました

2019.02.22 勉強会

一般社団法人伝統歌舞伎保存会は2月19日(火)、歌舞伎座4階稽古場で既成者研修の成果を発表する「あげざらい」を開催しました。

「既成者研修」というのは、国立劇場の養成事業の「新人研修」に対し、すでに俳優や竹本、長唄、鳴物演奏家となった若手が出演の合間に、随時、技芸の研修を行うことをいいます。

今回は歌舞伎座の二月大歌舞伎興行の合間に『菅原伝授手習鑑-車引』の研修を行い、その成果を関係者の前で発表しました。
「あげざらい」はふつうは素で稽古着と袴(夏は浴衣)着用で行いますが、今回は演目の必要上から、衣裳と小道具を着用しての発表となりました。ふだんは大役を演じる機会のない名題下の若手俳優の熱演に、終了後、温かい拍手が送られました。

■開催日時
2月19日(火)午後2時40分~(約30分)

■会場
歌舞伎座4階稽古場「松」

■演目
「菅原伝授手習鑑」車引の場

■配役
舎人梅王丸=中村吉助
舎人松王丸=片岡松太朗
舎人桜丸=中村蝶次
舎人杉王丸=中村又紫朗
金棒引=中村蝶一郎
藤原時平=片岡松四朗
仕丁=坂東彌七中村蝶三郎中村京純尾上隆松坂東彌紋尾上まつ虫

竹本連中=竹本樹太夫、鶴澤翔也 
鳥羽屋三右衛門社中 歌舞伎囃子協会

■指導
中村吉右衛門片岡仁左衛門中村歌六中村時蔵中村又五郎、竹本葵太夫、
ほか伝統歌舞伎保存会会員(順不同)

■協力
日本演劇衣裳(株)、松竹衣裳(株)、歌舞伎座舞台(株)、藤浪小道具(株)、宮本卯之助商店

■後援
松竹株式会社、(公社)日本俳優協会、歌舞伎座

■助成
文化庁