歌舞伎座で「とんぼ道場開き」が行われました
1月歌舞伎座公演千穐楽の翌日、1月28日(木)に、歌舞伎座内のとんぼ道場で「とんぼ道場開き」が厳かに執り行われました。
「とんぼ道場」は、舞台上で立廻りを演じる名題下の若手俳優たちがトンボの稽古をする場所で、歌舞伎座では楽屋の3階に設けられています。この先一年間の稽古の安全を祈願するために、毎年お正月の時期に執り行われるお祓いの儀式を「とんぼ道場開き」と呼んでいます。
今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、参加者を最小限として安全祈願のご祈祷のみを行い、いつも歌舞伎公演の舞台で激しい立廻りを勤めている若手俳優たちが威勢良くとんぼを返る「返り初め(かえりぞめ)」は行いませんでした。
例年どおり、鉄砲洲稲荷神社の宮司さんによるご祈祷のあと、日本俳優協会の中村又五郎理事、歌舞伎座の橋本芳孝支配人、日本俳優協会の浅原事務局長、そして劇場関係者一同が玉串を捧げて本年の安全を祈願しました。
写真上)安全祈願をする中村又五郎理事
写真下)式の後、御神酒と塩で砂場を清める又五郎理事と浅原事務局長