松竹大谷図書館デジタルアーカイブを活用した歌舞伎座グッズ新発売

2023.03.27 募集ほか

新開場十周年を迎えた歌舞伎座では4月5日より、松竹大谷図書館所蔵の戦前の歌舞伎座筋書(劇場プログラム)の表紙などをデザインに使用した十周年記念グッズを、歌舞伎座1階お土産処 木挽町他にて発売いたします。

この記念グッズは、松竹大谷図書館所蔵の戦前の歌舞伎座筋書表紙やチケット袋の画像データを活用して歌舞伎座サービスが制作した「歌舞伎座レトログッズ」です。大正・昭和期に歌舞伎座で発行された筋書の表紙絵をそのまま生かしたノートやぽち袋などは、松竹大谷図書館のデジタルアーカイブより画像データを活用して制作されています。4月5日からは第1弾としてノートとマッチ箱ふせん、5月には第2弾としてクリアファイルセットとぽち袋が発売される予定です。

松竹大谷図書館では令和2(2020)年度のクラウドファンディングにて、明治22年に初開場した東京歌舞伎座の戦前までの筋書約 1,180冊のデジタル撮影と保存のための資金調達プロジェクトを実施。令和4(2022)年7月

1日より、HP内のデジタルアーカイブ「芝居番付検索閲覧システム」においてデジタル画像の公開を開始しています。これにより、明治・大正期から戦前までの歌舞伎座の筋書をWeb上で検索・閲覧できるようになりました。

■松竹大谷図書館 クラウドファンディングの取り組み

松竹大谷図書館では平成 24(2012)年より、クラウドファンディングサービス「READYFOR」にて運営費の募集を開始、平成 25(2013)年からは、貴重資料のデジタル化や保存プロジェクトにも取り組んでいます。
歌舞伎座筋書は公演の一次資料として利用頻度が高いため製本が崩壊したものや、紙自体も経年劣化が進んで破損しているものもありました。
そこで令和2(2020)年に、「【第9弾】演劇史を紐解く、歌舞伎座の絵本番付と筋書を後世へ。」プロジェクトとして、戦前の歌舞伎座の筋書をデジタル化し、保存するためのクラウドファンディングを実施。256 名から 325 万円の支援が集まりプロジェクトは成立。立命館大学アート・リサーチセンターの協力のもと、筋書のデジタル撮影とアーカイブ構築、閲覧システムでの公開準備を進め、令和 4(2022)年 7 月 1 日に「芝居番付検索閲覧システム」公開を開始。利用者はどこからでも自由にアクセスし、戦前の歌舞伎座筋書の検索・閲覧ができるようになりました。
今後も貴重資料のデジタル化プロジェクトを進め、希少性や利用頻度の高いものから順次公開していく予定です。

■HP:https://www.shochiku.co.jp/shochiku-otani-toshokan/
■問い合わせ先:(公財)松竹大谷図書館 03(5550)1694