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芝雀が「五代目中村雀右衛門襲名披露」のお練りを行いました
1月27日(水)、歌舞伎座「三月大歌舞伎」で五代目中村雀右衛門を襲名する中村芝雀が、大谷友右衛門、大谷廣太郎、大谷廣松らと共に、東京・浅草の浅草寺を華やかに練り歩く「お練り」を行いました。
「お練り」には鳴物の山車や、木遣り、浅草芸者衆も加わり、大変な賑わい。沿道からかかる「京屋!」「五代目!」の声援に手を振って応えながら仲見世を練り歩いた後、襲名披露興行の成功を祈願しました。
【中村芝雀】
大勢の皆様に応援していただきまして、こんなに嬉しいことはございません。一生であんなにも多くの声援をいただいたのは初めてじゃないかと、ちょっと恐縮し、恥ずかしい思いをするかぎりでした。このように恵まれた天気にしてくれたのも、きっと父(四代目中村雀右衛門)が天空から見守り、声援を送ってくれていたのではないかなと、しみじみと感じています。
こんなにも早く、五代目雀右衛門を襲名させていただけることになるとは想像していなかったことでございます。父は常々「なぞって、なぞっていくうちに、しだいに自分のものになっていく」と申しておりました。襲名させていただいた後も、父が残してくれたものをなぞって、「五代目も、お父様と違った魅力が出てきてよかったね」と皆様に言われるところを目指し、がんばっていきたいと思います。
3月歌舞伎座から始まる襲名興行をつつがなく勤めることができ、父・雀右衛門をなぞって父にも似てきたねと言われるように、そのなかで少しでもお客様に喜んでいただける舞台を勤めていきたいと思っています。ぜひとも、皆様にはその姿をみていただきたく思っています。