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「三代目中村勘太郎 二代目中村長三郎 初舞台」のお練りが行われました


 11月27日(日)、歌舞伎座「江戸歌舞伎三百九十年 猿若祭二月大歌舞伎」の『門出二人桃太郎(かどんでふたりももたろう)』で三代目中村勘太郎、二代目中村長三郎を名のり初舞台を勤める、中村勘九郎の長男・波野七緒八と次男・波野哲之が、勘九郎、中村七之助兄弟と共に、東京・浅草の浅草寺を華やかに練り歩く「お練り」を行いました。

 「お練り」には鳴物の山車や、木遣り、浅草芸者衆も加わり、大変な賑わい。沿道からかかる「中村屋!」「豆中村屋!」の掛け声に手を振って応えながら仲見世を練り歩いた後、襲名披露興行の成功を祈願しました。


 15,000人の見物人が見守る中、初めに勘九郎が「皆様、お寒い中を朝早くからお集まりいただき、誠にありがとうございます。天気予報は雨でしたが・・・皆様ご存じのとおり、亡き父(十八代目中村勘三郎)が大変な“晴れ男”で、父がこの天気をつくってくれたのだと思います。まだ海のものとも山のものともつきませんが、ゆくゆくはひとかどの役者になれますよう、温かいご声援のほど、よろしくお願いいたします」。
 続いて七之助が「幼い2人にとりましては、最高の門出になったのではないでしょうか。私どもはこの感謝の気持ちを舞台上で皆様にお返しするだけでございます」と挨拶。

 続いて七緒八くんが「今度、初舞台をして、中村勘太郎になります。どうぞよろしくお願いいたします」。さらに哲之くんが「初舞台で桃太郎をやります。どうぞよろしくお願いいたします」と元気に挨拶しました。


 成功祈願に続いて行われた囲み取材では、勘九郎が「お練りをさせていただけて、関わってくださった皆様に感謝しています。私たち兄弟も5歳と3歳という同じ年齢で、同じく『桃太郎』で初舞台を踏みました。これからセリフを覚え、踊りも立廻りもございますから、毎日のように稽古をしていかなくてはいけないと思っています」。
 七之助は「多くの先輩方に出演していただいて、凄くありがたい。これからは、ともに同じ舞台を踏む役者となる喜びをかみしめながら、一日一日を大切に私も舞台を勤めたいと思います」。
 最後は七緒八くんと哲之くんが大きな声で「ありがとうございました!」としっかり挨拶し、幕となりました。