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10月国立劇場「通し狂言 平家女護島」囲み取材が行われました


国立劇場10月歌舞伎公演は、『通し狂言 平家女護島(へいけにょごのしま)』の上演です。
初日を前にした9月30日(日)、舞台稽古を終えた出演者による囲み取材が行われました。

中村芝翫
平清盛と俊寛を勤めます。『俊寛』(鬼界ヶ島)の前後で清盛を描くことで、物語も分かりやすくなっていますし、三幕目の御座船の舞台装置は、“飛び出す絵本”のような迫力もあります。歌舞伎の基本は古典ですので、こうして通し狂言という形で古典に取り組ませていただくのはとても大切です。
この十月で芝翫を襲名し2年が経ち、無事に襲名興行も終えることができました。芝翫の名跡で国立劇場に出演するのは初めてですし、気持ちもあらたに勤めさせていただこうと思っています。

片岡孝太郎
俊寛の妻・東屋を勤めます。十四世片岡仁左衛門が、昭和42年(1967)4月に国立劇場で勤めておりまして、とてもご縁のある役を、こうやって50数年ぶりに松嶋屋として出させていただくのは本当にありがたいことです。

坂東新悟
千鳥を勤めさせていただきます。普段出ない場面も上演されますので、盛り上がる舞台を創っていけるよう、精一杯勤めていきたいと思います。

中村橋之助
大好きな『俊寛』で、憧れの丹左衛門を勤めさせていただきます。梅玉のおじさまにご指導していただいたお役を一所懸命勤めたいと思います。

中村福之助
有王丸を勤めさせていただきます。三幕目では、見せ場の大立廻りもあるので、精一杯頑張ります。

舞台稽古の後、三幕目「敷名の浦御座船」に登場する御座船の舞台装置が披露されました。客席を見下ろしながら廻る船の動きに取材記者も驚きの様子!大迫力の舞台をご期待ください!