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11月3日、『 通し狂言 名高大岡越前裁』初日の舞台を終えた中村梅玉が大岡家十五代当主 大岡秀朗夫妻の訪問を受けました。「お芝居を堪能させていただきました。大岡忠相そのものでした」と大岡氏。梅玉は「世間一般の方の大岡越前のイメージとは違い、今回は悩みに悩む役どころです。演じていてとても研究のしがいがあります。」と。
記念の撮影を行った舞台上では、「こんなにも暑い照明の下で演技をなさっているのですね」と驚く大岡夫妻。舞台装置の説明などを聞きながら交流を楽しまれた様子でした。

11月1日には舞台稽古の合間に囲み取材が行われ、市川右團次・市川右近親子が意気込みを披露しました。
「師匠（二代目市川猿翁）の勤めた天一坊を私が、そして私が初舞台で勤めた思い出深い大岡一子忠右衛門を伜・右近が勤めさせていただきます。天一坊と法沢の替り身を楽しんで演じたい。天一坊の、ふと魔が差したような若さゆえの過ちを感じて頂ければ。」と右團次が挨拶。
続いて、切腹の作法が難しいという右近くんが、「稽古は緊張するけれど楽しい！」と元気に挨拶。
右團次は「おおらかさも大切ですから、あまり教えすぎないようにしています。まずはお芝居を楽しんで欲しい。」と舞台での活躍に目を細めていました。