海老蔵が意気込みを披露~1月新橋演舞場「初春歌舞伎公演」

2019.12.10 発表・会見

 2020年1月の新橋演舞場は「 初春歌舞伎公演」。公演に先だち取材会が行われ、市川海老蔵が意気込みを語りました。

【市川海老蔵】
『神明恵和合取組 め組の喧嘩』では、伜の勸玄が又八を勤めます。歌舞伎の子役を息子が演じ、親子で共演できるという時間は限られています。そういう機会があるときにやらせていただけるのは、親として嬉しいです。ぼたんも8月に襲名し、今は自分も関わりたいという気持ちを強く持っています。今回は『雪月花三景』を新しく作りかえて舞踊仕立てにし、今まで歌舞伎の舞踊では観たことの無いような形を作ろうと思っています。

『御存 鈴ヶ森』では幡随院長兵衛を勤めます。自分はタイプとしては白井権八なのですが、成田屋として避けて通れないお役です。先輩に教えていただき、その通りに演じられたらと思っています。

昼の部の『雪蛍恋乃滝』は、秋元康さんに作・演出をお願いした“忍者”を題材にした新作歌舞伎です。美術も照明も海外の方を迎え、様々な演出を考えてくれています。『ロミオとジュリエット』のような雰囲気がちょっとあるのかな、という演目になっています。「NINJA KABUKI」なら勸玄も出たいと言っているので、お楽しみにしていただければと思っています。

新橋演舞場のお正月公演は、私が成長していくうえで大切な公演です。今回の公演でも、古典を受け継ぎ、新作に挑戦する意欲を持つ、それを継続していくことが大切だと思っています。
先ほどまで成田山で修行しており、その中には成田屋としては知らなくてはならない知識が宝庫のように詰まっておりましたし、初代團十郎がこの道を通った上で今の芝居の元を作ったのだなと確信するようになりました。
来年の襲名も、変化するためのきっかけの一つです。少しずつ成長し、市川團十郎白猿に相応しい人物に、ゆくゆくはなれるように頑張っていきたいと思います。

続いて、市川ぼたんさん、堀越勸玄くんが加わり、囲み取材が行われました。
勸玄くんは「夜の部で又八を勤めます。どうぞ宜しくお願いします」。ぼたんさんは「夜の部で父と共演させていただき、とても嬉しいです」と挨拶。
取材会の12月6日は海老蔵の誕生日で、サプライズのケーキが登場!会場も祝福の拍手に包まれました。