中村米吉さんに松尾芸能賞新人賞

2021.03.19 襲名・昇進

第42回松尾芸能賞の受賞者8名が発表され、日本俳優協会会員の歌舞伎俳優・中村米吉さんに新人賞(演劇部門)が贈られることが決定しました。

松尾芸能賞は故・松尾國三氏が昭和54(1979)年に設立した財団法人松尾芸能振興財団(現・公益財団法人)が創設したもので、日本の伝統ある劇場芸能を助成し、文化・芸能の保存、向上に寄与した人に贈られる賞です。昭和55年の第1回から毎年顕彰を続け、今回で第42回目となりました。
米吉さんは女方の道を歩み、2014年1月の新春浅草歌舞伎『一條大蔵譚』の常盤御前で名題昇進、花形世代の新春浅草歌舞伎で『菅原伝授手習鑑 寺子屋』の戸浪、『仮名手本忠臣蔵 七段目』の遊女おかる等、次々に古典の大役を演じて実力を発揮。真面目で芸熱心、先輩の指導のもと常に楷書の芸を志し精進していることなどが贈賞理由となりました。

※賞の詳細や他の受賞者については こちらのページをご参照ください。